安定して年収も高い警察官ですが、もちろん全員が同じ給料をもらっているわけではありません。
年齢、階級、あとは手当の状況などによって金額が変わります。
主に階級で給与が変わる
警察官の場合は、普通の会社の役職(係長や課長、部長など)に当たるものが「階級」です。
下から順に、巡査、巡査長、巡査部長、警部補、警部、警視、警視正、警視長です。
給与は、「給与表」という、階級と経験年数を月給に対応させた表があり、それで決まっています。
つまり、こういうキャリアを歩んできたら給与はこう、と決まっているわけです。
とは言うものの、実は昇任しても給与はほとんど変わりません。ほぼ年功です。
大卒と高卒で差はない
そして、警察官の採用には大卒と高卒があります。
この二つ、初任給が違います。大卒が高卒より月給で3万円ほど高くなっています。
しかし、その後の人生において「何才=いくら」においてはあまり差がありません。単に、高卒の人は早めにスタートしているので、年齢が低い分給与も低いだけです。
先ほども説明したように、年功で給与は決まります。
昇任のタイミングは違ってくる
どういうことかというと、高卒で最初に昇任試験が受けられるのは5年後ですが、大卒だと2年後です。23才か24才で昇任するわけで、大卒でも高卒でも同じなのです。
その後は、大卒のほうが昇任できるタイミングが早くなります。
警部補になれるのは、大卒が巡査部長経験1年以上、高卒が巡査部長経験4年以上です。こうやってだんだんと差がついていきます。
しかし、実は警察官の給与は昇任ではあまり変わらないので、何才のときにいくらぐらいかというのはほぼ同じなのです。
もちろん、ボーナスの計算式などは階級によって少し変わるので、多少は差がつきますが、そこまで大きなものではありません。人生設計においては、ほぼ気にすることのない差と言えるでしょう。