警察官と結婚するときに結婚相手の身辺調査があるのは有名な話ですが、そもそも警察官になるときにも身辺調査があると言われています。
「言われています」というのは、公式には存在が明らかにされていないからです。
募集要項にも身辺調査がありますとは書いてありませんし、身辺調査でNGだったから不合格でしたと公表するわけにもいかないのです。
しかし、行われているのはほぼ確実です。
社会の秩序を守るのが仕事の警察官ですから、犯罪者や特定の政治思想、新興宗教などと関わりがあってはいけないのです。
調査の範囲と内容
調査の範囲と内容については、諸説あります。
調査の範囲
範囲は、「本人のみ」という説と「三親等まで」という説があります。また、「警視庁は六親等まで」という説もあります。
一番有力なのは、「三親等まで」です。
したがって、兄弟姉妹、両親、祖父母、おじ・おば、が対象です。
調査の内容
犯罪歴(前科がつく程度のもの)、特定の政治思想(共産党)や新興宗教との関わり、暴力団関係者がいないか、が調べられると言われています。
交通違反切符程度なら問題ないようです。
身辺調査の重要度
上記の調査をすることはほぼ間違いないのですが、その結果がどれくらい重要視されるか、合否判断にカウントされるかははっきりしていません。
もちろん、受験者本人が犯罪者だったり、暴力団関係者だったりした場合はアウトです。
しかし、親族の過去の行状がどこまで響くかは、個別の事情によるものと思われます。
前科と言っても交通事故であればある程度やむを得ない事情もあるでしょうし、はるか昔の話で今はすっかり更正していれば大丈夫と判断されるかもしれません。
つまり、「採用する本人に悪影響が及んでいるかどうか」なので、あまり杓子定規に「こうだったらアウト」とはなっていないのです。
総合的な判定の一つの要素として考えられているということですね。